年末に買った独学勉強法の本を読みました。立ち読みでパラパラして共感できたからです。
私も40になり、独学の手法が自分なりに構築されてきました。
自分の特徴としては、
•画像で瞬間的に頭に焼き付けるのは得意(似顔絵などもおそらくここを使ってます)
•コツコツ地道に1から順番に、は苦手。さっさと大枠を掴みたい。
•疑問を持ちながら読むのは好き
•地道には苦手のくせに、ひたすら繰り返すのは好き(語学で必要な例文は最低100回は叩き込みます)
などでしょうか。「へー、そうなんだ!すごい!」と素直な優等生部分と、「これマジで言ってんの?本当かよ!」というどヤンキーが同居して自分が成り立ってます。ツッコミ担当さんですね。
「天職と職業は違う。天職は必ずしもお金に直結しない」と江原啓之さんが著書で書かれていて「はあ?何言ってんの…?」からの疑問から、今のもみほぐし屋兼陸上コーチが成り立ってます。もみほぐし屋は職業、コーチはおそらく天職。
なぜならば、陸上は長いことやって、ある程度場数を踏んで、トライとエラーを繰り返しながら、自分のやってきたことを割と簡潔に言語化できるようになったから。小学生を速く走れるようになる手法を伝えられる道がうっすらできた。(まあ一番大事なのはご本人のやる気なのですが、やる気スイッチを押すのは我が子を含めまだまだ難しいです…)
「なんとなくこうだよ」「ほらここでバーン!」
…という曖昧さを減らしてます。時々やっちゃうけど。重心の置き方や足の裏の使い方など、良い例と悪い例を自分で見せられる。スポーツやりながら日本語を追い続けて、ここで小さく形になった〜!と思ってます。1人で練習するより楽しいし、息子らの学校がよそ者なりに近い場所なりました。
長い前置きですね。
東大教授が教える独学勉強法は、共感して買ったので、かなりの部分は同感でした。比較的安価に自分のペースが保てる点と、一度自分の手法が出来ると応用しやすいのが独学の良いところです。
著者が「この1冊を真面目にコツコツとやる」という方じゃないところに安心しました。複数冊関連する本を買って行ったりきたりする楽しみを教えてくれます。
まあ大体…という緩さを許容してくれる器の広さよ…。
一番グッときたのは、いわば勉強とは人生の方向転換するための手段なのです。(p65)…という言葉。
10年正社員した会社をいつでも出る準備しておきたいと思いこっそり中国語を学んだ経緯があるので、現状に満足してたら学ばなかっただろうなとは思います。
目の記憶と耳記憶が割と良いという気づきを得てからは、学ぶのが楽しいと思えるようになりました。
特に漢字は情報の宝庫なので、ビジュアルで記憶する脳の私と相性が良かったのでしょう。みるが見るなのか観るなのか視るなのか診るなのかで印象がみるみる違うところ。
早稲田の編入も漢文1本でしたが、書き下して要約するだけの第二文学部は、よーいはじめ!の問題眺めた15秒くらいで「いける!」という感触をつかんで解けたので、「自分の脳は何が得意か」を問いかけるのかを最初の段階で知ることができたらラッキーではなかろうかと思います。私は漢字が風景に見える時があるので、日本語中国語はとっつきやすい分野だったのかなと感じます。
喜怒哀楽の激しい文章は好き、法律やら数列やらは多分自分よりセンスのある人がゴマンといるだろうな…、など人の脳の個性の幅はかなり広いと思います。自分はセンスがないと人と比較して諦めてしまうのが一番残念なことで、諦めずに自分探求し続けてましょう。生まれてきたからには何かしらヒントがあるはずです。学びは本を読むことだけではないですよ。走るも学びで絵も学び。全ては「真似び」が学びの道と捉えています。果てしない道の入り口で諦めるにはもったいない!
義務教育はプールでの泳ぎ方、大人の独学は海での泳ぎ方くらい幅の違いはあって、資格を取って安心して進む人もいれば、こことここを繋げてこう進みたい…とオリジナルを作ってゆく人もいると思います。
◯×の正解だけではない、独学の良さを伝えてくれる良書でした。
学びに関する本がいくつかあるので、関連づけながらうっすら短期シリーズにしてゆきたいものです。
この本の最後に、アウトプットをなるべくやさしく書くといいよ、いう記述があり、私は学びを通じて伝える楽しさにハマっているのでこの本を引き寄せたのでしょう。
引き続き身体のことを学びながら、学びに関して学ぶ期間にしてゆきたいです。
加えて、わたしは忘れっぽい。私は知らないことを知っている。そんな言葉を常に胸に置きながら知の探求を続けたいです。ソクラテスの無知の知ってやつですね。禅問答みたいになってしまったかな?
長くなりました。
お読み下さりありがとうございました。