足の速い子は運動会で美味しい思いをします。
リレーで何人も抜けると快感です。
足の速い子ってうらやましいなと言われたり、
どうしたらそんなに速く走れるの?と聞かれます。

そんなん、ガガガーっと腕振ってパパパーっと走りゃいいんだよ!って言いながらワハハと笑います。そして心ん中でふふっと笑います。

足の速い子は社会に出る頃、一旦ちょっとつまずきます。

足が速いって、多くの会社ではあまり必要ではないスキルだから。

自分を支える1つの強みが、あまり意味をなさなくなります。

俺は昔速かったんだぜ。

ふぅ〜ん、そっか、すごいね。以上。って。

わたしは走り幅跳びという、普通に学生してたら95%くらいの人はおそらく一度はやったことがありそうな競技で一瞬全国の上のほうを見せてもらったけれど、社会に出たら「それが何なの?」という感じで、結構長い期間ハマったものなのに、終わると儚いもんだなぁと感じました。

おいしい思いをした分だけ、それ以降、ちょっとした挫折感を味わうというおまけがついてきます。

なので陸上シューズを脱いでからしばらくの間、自分の中のからっぽ感は結構ありました。

私は昔すごかったのよ、なんて言う人を見ると、昔のことなんてどうでもいいし興味ねーよ!って言っちゃう辛辣な自分がいるから。

なので語学に飛びついたり試行錯誤しながら迷走して、やっとまたアスリート兼コーチとして原点回帰できてすごく嬉しいんですが、足速くてうらやましく感じるような子も、その運動神経が仕事に直結してる人は別として、「ただの会社員」になっちゃうと、結構大きな挫折を感じるものですよ、というお話でした。

世の中プラスとマイナス、ほんとにうまくできてます。

わたしはこれからの数年で「ガガガーっと腕振ってパパパーっと走る」という部分をもうちょい左脳的に解釈して、きちんと伝わる言葉で伝えてくのを使命にしてゆきたいなあと思うのです。

ではではよい週末を🍀