空はどこまでも続いている
空に向かって息を吐いても
一瞬で空気の中に息は消えてしまう
空は手を伸ばしても届かないように見えて、
その実、わたしは空の中にいるのかもしれない。
ここは田舎でしょう…と、地方に移住してから幾度となく言われた。こんなに美しい景色が目の前に広がってるのでずっと眺めているだけで満足です。とか、むしろもっと何もないところに住みたいですが、それは老後の楽しみにします。と言い続けているので、最近はめっきり、田舎でしょう?と言う人は少なくなった。
田舎でしょうという言葉は謙遜のようにも、都会に対する幻想が混じった引け目のようなものにも聞こえるので、聞くと複雑な気持ちが混じる。
こんなに美しい空を独り占めできるのに。
なんで田舎って言葉で片付けちゃうんだろう。
田舎の何が悪いのだろう。
そんなことを空を眺めて思っても、空は何も変わらないまま、少しだけ雲が動いて陽が傾いた。
人が多くて営みがパワフルに見えるのが都会で、静かで少なく見えるのが田舎だと仮定したら、分断されたものではない。緩やかに繋がっている。
都会が良ければ都会に住めばいいし、ここが良ければ楽しく住む方法を探りながら楽しめばいい。住みながら諦めたら、試合終了だよ。もっと素晴らしさに気づかないと…。
入ってくる雑音やノイズが少ないから、私はひと気が少ないところが好き。この地が好き。
空を眺めて心の中のおじいさんみたいな人とお話しする。
ゆっくり息を吸ってダッシュする。
また歩く。
やはり取るに足りないことを空を眺めてもの思う秋🍁
ではでは☁️