昨日(1/22)は対本宗訓先生の健康講座でした。

埼玉からいらっしゃるKさんの音楽療法もあり、1粒で2度おいしい、はからずも一粒万倍日でございました。

今回のテーマは「好語説き尽くすべからず」ううっ…耳が痛い。前半は時節柄、インフルエンザなどのお話もしてくださいました。好語…は、法演さんという高僧のお弟子さんがお寺の住職になる時に送った言葉だそうです。法演四戒で検索するとヒットするかと思います。

あんまりなんでもかんでもペラペラ話せばいいってもんじゃございませんよ。…という真理は、ほとんどの賢人が説いていると思うのですが、こと自分に関しては全然実行できてません(汗)

•巧言令色鮮(すくな)し仁(by論語 学而編)
•だから、ことばを少なくせよ(略)ことばが多いと愚かな者の声となる(by聖書 伝道者5:2)
•多く説くからとて、そのゆえにかれが賢者なのではない(byお釈迦さま 中村元著「真理のことば」p46)

などなど、思いつく範囲でも近い言葉は経典的なものを開くとわっさわっさ出てきます。実践したいですが、私は言葉と共にに生きて死にたいので過去の偉い方々に「なんか色々すいませんねぇ…」と、笑って謝りながら書き続ける所存です。対本先生に対してもですね…。講座のこと書いてごめんなさい。反省しながら反省してない愚かな衆生として生きつつ、言葉を反芻する牛みたいになりたいものです。何書いてんだか…!

脱線失礼しました。

先生のお話の中で「自分のチカラで考え、悩み、答えを出す」という言葉が印象に残りました。そのために、あれこれ他者が答えや言葉を出しすぎちゃダメなのかもしれませんね。言葉を受けとる人の状況や心境によって、変化するものが言葉だからわきまえて使いなさいよ…と、個人的には解釈しています。

先生の対談著書「闘う仏教」(春秋社)の、対談相手である妙心寺元管長の河野太通氏が大震災の時に寄せた言葉も響きました。「がんばる」という言葉は考えさせられる言葉だと常々思います。生きているだけで皆さんがんばってらっしゃいますから…。

音楽療法のKさんが選んだ曲も、阪神大震災の復興に向けての曲だったので、限りある命だからこそ、今をどう生きるかにフォーカスする大切さを教えていただいてます。

講座を聞きながら、「あ…今回は偶然にも先生の本を予習できたぞ〜」と思いましたが、対談ですが違う方との本でした。著書がたくさんなので時々自分の中でノイズが生じます。年末に読んだ「禅の逆襲」。タイトルがロックで、私はロックな生き方を選ぶ方をリスペクトしてます。そして自分も「この人ロックだな〜」と笑っちゃうあたりで真面目に生きたいものです。

講座の最後に周利槃特(しゅりはんどく=チューダ・パンダカ)のお話も。お掃除と共に生きるレレレのおじさんみたいな、愛すべきお人柄の方です。亡くなられた方のご遺体を、他のお坊さんは眺めるのみでしたが、パンダカは家族(ご遺族)と一緒に心から泣いたそうです。ピュアな心が人に響くという、素晴らしい例えだと思いました。どうしてもアタマで生きてしまいがちですが、ハートで生きたいものでございます。

長くなりましたが、私の最大の大館の娯楽(兼,学び)対本先生の講座でした。お読みくださりありがとうございました。

さて、午後の施術の前にちょっと運動して春のシーズンに備えます。

ではでは🏃‍♀️