もうすぐ母の三回忌です。去年の今日書いた文章ですが、備忘録として載せます。いつも見守ってくれた母に頭が上がる日は来ないと思ってます。引き続き母から継いだスピリットを継げる人に繋いでゆきたいものです。

以下、コピペです。

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母は去年他界しました。

お盆に帰省の時はとても元気で、ちょうど1年前、8/19に倒れて21日に帰らぬ人になりました。

母は寛容で明るくて、おまけに娘が嫉妬するくらい美人に生まれてきました。

「ママはい〜な〜。美人で色白で鼻も高くて目もキラキラして、完璧じゃん」と呟くと、

「あっはは〜!わたしはたぬきさんよ、たぬきさん。あんたの涼しい顔の方がうらやましいわよ!」

と笑い飛ばすんですが、ちっともうらやましくなーい!とキリキリしながら、選べるなら母の顔がいいなと眺めてました。

仲良しの「ミスコンで優勝した友達」よりかわいいじゃん…ってつぶやいたら、「そんなことないない!」と打ち消すように笑ってたけど、かわいいもんはかわいいのです。

コンプレックスを解消するまでに私はしばらく時間を要したよ。

美人な上にサバサバしてて商売上手で勝ち目がねえ…。しかも娘には自由を与えてくれる。最高じゃんね。

人生で与えられた最大の気づきの1つが去年の母の死だと思ってて、ごめんわかこさん!あなたの素晴らしさを生きているうちに伝えられなくて…と、まだ泣きそうになりながら母を偲びます。

「あ〜短大で英語とか習いたかったな〜…」
と、女手一つで大家族を養った祖母に対して進学の選択肢がなかったことから、学ぶことに対しては可能性をとことん与えてくれました。ピアノ習って習字習ってスイミング習って、色々総合的に習わせてもらったけど、スイミング以外はかなり適当でごめんなさいでした🙏

あんたは寝っ転がってると勉強するのに、机に座ると確実に寝てるよね、とか、嫌気がさすくらい私のことを見抜いてて、しかも笑いながらいうもんだからこの人全てお見通しだわと逃げたくなる時もありましたが、子育てで悩んだ時も仕事のバランスの取り方で悶々としてた時も「これでいいのよ!」って笑い飛ばしてくれてありがとう。

私もね、これから息子らに何があっても「これでいいのだ」って背中たたく母ちゃんやってくから、見守ってね。

ちゃんと学歴つけてくれたわかこさんには申し訳ないんだけど、息子らは多分そんなに有名な大学に行かない気がするの。その前に彼らの道を見つけちゃう気がして。それも笑い飛ばしてくれるといいな。

勉強しろっていわれなかったから、わたしも言いたくなくて、昔は教育ママっぽいこともやってみたんだけど、苦しくなっちゃって、無理みたい。

「勉強なんてやりたきゃやればいいし、やりたくなきゃやらなくていいのよ!あんたの授かりものが足ならば、とことんそっちをやりなさい」って、自由を与えてくれたあなたのその大らかさには、いつまでたっても敵わないと感じます。

女手一つで何でも提供する食堂を切り盛りしてた祖母を見て「あんなに風にはとても生きられない。無理無理!」と呟いてたけど、親には一生かなわないのかもしれないね。わたしもそう思うもん。でも不思議だね、経営者やってた祖母の気持ちはわかるのよ。隔世遺伝かな?

バリバリ働いて、バリバリ遊んで、バリバリ母して、バリバリ旅行して、わかこさんはおばあさんの姿を見せないままこの世を去ってしまった。

母がいなくなった空白を埋めるように仕事やライフスタイルの再構築を試みて、働きたい時に働いて、休みたい時にしっかり休む道を見つけたよ。あんたらしいじゃん!って笑ってくれるかな?

りかさんの絵が好きとか、走るの見てると気持ちいい、とか、どうやら私は昔にヒントがあるみたいと気づいて、そのまま形にしてみたよ。わたしぐうたらのくせに時々出木杉くん演じてたからさ…。今わかこさんに言われたこと思いだして掘り返してるよ。

遠くに行ってしまったようで、とても近くに感じている毎日ですが、いつも励ましてくれてありがとうございました。

明るいあなたとたくさん過ごせて幸せでした。

ニューカレドニアとかフィジー、台湾、中国、韓国、色んな国に一緒に行ったけど、これからも人生の冒険を旅する気持ちで見守っててね。

大好きなわかこさんへ。

里佳

写真は若かりし頃のわかこさん📷
やっぱりかわいいと思うのです。