空を見上げたら、あおいろをしていた。

あおい薔薇を見つけて飾った。

少し人工的だと夫は笑った。

私は人工的でも綺麗だなと思った。

自然でも人工的でも、どっちでもいいのよ。

あなたがあなたとして佇んでいれば。

そんなことを思いながら陽が落ちる様を眺めていた。

それは夕暮れ。

あおは少しだけあかくなって、ゆっくりとくろくなる。

あおは闇にとけていった。

もう夜だ。