息子らの医者通いで終わった週ですが、我が家のインフルエンザさんはポンと一気に熱が上がり、その日はひたすら寝る→翌日は37度台に下がる。という傾向で、ウィルスの感染はいた仕方ないですが、親の私と夫はかからず看る立場を維持出来てホッとしています。

皆さまも今年は流行っているようですのでご自愛くださいませ。

今日はいつもと少し毛色が違うかなと思うのですが、本棚から発掘してとても面白かったので江戸前期の思想家、山鹿素行の「聖教要録 配所残筆」訳注 土田健次郎先生です。

ん、先生?はい、ゼミの指導教授です。初版2001年なので18年ぶりに開きました😅

当時は子守唄に聞こえた本の内容が、今はとても面白いです。亀の甲なのか年の甲なのか、山鹿素行の学に対する熱いスピリットがビシバシ伝わります。

聖教要録は基本的には中国の陰陽五行思想などを日本語に翻訳して説明してて、五行の相剋の解説も丁寧なので、読む価値があるかと思います。

配所残筆も、流罪の刑を命ぜられた素行の思いがしたためられています。読みながら、もっと歴史に詳しけりゃよかった!と悔しくなります。学は1日にしてならず、学ぶことに真摯に謙虚にならねばと思いながら本を閉じました。

土田先生は、一通り講義を終えると「ま、どうでもいいんですけどね…」とフッと笑って教室を去るところが私のツボで、じゃ、どうでもいいこと学んじゃった?と笑いがこみ上げたものです。学部の広報的な配布物に「お墓好き」というコラムを書いて、お墓が趣味ってアリなんだ…!と目からウロコが落ちたものです。

あーしなさいこーしなさいを言わないところが好きでした。学ぶことに自由を与えてくださる。

小学校から大学に至るまで、師にはとても恵まれたと思うのですが、土田先生も偉大なる師だと思います。年賀状の一言に「おおっ!」と思うことしばしば。今もお繋がりがあることに感謝感謝です。

私の卒業後、あれよあれよと早稲田の副総長になり、その後早稲田佐賀高校のトップになり、学びを実生活でも実行されてました。素晴らしき人生哉。

次に読む(並行して読んでる)医師の周東寛さんの本も、先祖は周敦頤という儒学宋学のとっても偉い方なので、じゃ宋学って何なのさ?という方の導入としてもおススメできる本です。素行さんは熱いスピリットなので、批判精神も鋭いですがとても読み応えがあります。

昨日記事を書かなかったのかで、今日は時間を作って色々まとめてゆきたいと思います。

お読みくださる方には重ねて感謝申し上げます。