今回の本はマイケルピュエット教授の「ハーバードの人生が変わる東洋哲学」です。写真に撮った本がうまくアップ出来ず、Amazonのサイトを写真で貼るというアナログ感(苦笑)

なんだかんだで1週間近くかけてのらりくらりと読みました。詳しくは中国哲学からの人生幸せ展開論です。

いや~面白い!

何が面白いって、日本の講義と全然違う!

ここまで「俺はこう解釈したぜ」をやっていいんだ~って感動だらけです。

私はフェリスでは日本文学科とは名ばかりで漢文のゼミに所属し、大学4年時から早稲田に科目履修生として通って異色のWスクール、受験の準備して編入からの東洋哲学専攻です。学年にすると、1.2.3.4.3.4になります。

早稲田の教授や院生が読んだらひっくり返りそうな東洋哲学ですが、早稲田とハーバードのどっちにワクワクするかと言ったら、私はハーバードに軍配を上げます。解釈の仕方が本当に斬新だと思います。

早稲田の東洋哲学は、かなり原典主義なので、一文字一句丁寧に解読して読む…というのが学生の仕事でした。(あくまでも20年前ですが…)

なので、突拍子もなく「あたしはさ、こう解釈したの。みんな聞いて、listen!」って勢いで里佳節さらけ出したら間違いなく学会追放な勢いになるかと思うのですが、ハーバードの教授はそれをやってる。どんだけ読んだらこうなるんだろう…という底知れなさを感じます。

日本の授業は原典に忠実さを求めてるので、論文も「論語の為政篇における礼の研究」みたいな、これでもざっくりすぎるとは思うのですが、「細かすぎるよ!」と思うニッチなところをじわじわと研究してる気がして、「大学院?無理無理無理!」と学士いただいた後に働きだしたわけですが、マイケル教授は「管子『内業』から読み解くカリスマ性について」みたいなぶっ飛び感で「ちょちょ…っと、カリスマってww」みたいな論展開を繰り広げ、話を聞くと『内業』を読まずにはいられなくなる…みたいな話の流れです。 

原典を忠実に読むという部分に関しては「おまえらハーバードの学生だから大体わかるだろ?読みたきゃ読みやがれ」くらい突き放してる印象です。なので原典引用は早稲田よりずっと少ない印象…。本からの推察ですが。

以前ハーバードで日本史教えてた北川智子さんの本を読んだ時にも感じたのですが、教授は教授なりに「こことここが繋がってそうだ…」と学びたい分野の目処をつけて、その山を登るように学んでシェアしてる気がします。なので教授によって独自性が際立っていると言えばいいのか。言い方を変えれば、そのセンスが微妙だったら残念でしたね〜何もありませんでした〜…ってなりそうな。でもそうならないのがハーバードの人。

なので「これを学びなさい」と与えられたものではなくて、「私はこれを学びたい」という意思が明確であったり思いもよらない分野と分野を繋げるのがうまい人がハーバードの求める姿かな…なんて思います。ハーバード関連本好き人間の所感。

背景に西洋の聖書文化もあるためか、イエス様ばりに例えもうまいし、その導入からの本題へ惹きつけるパワーもお見事です。

頭良く生まれ変わったらハーバードで学びたいな…という夢が広がるので引き続き読み続けるでしょう。

書いてると原稿用紙2~30枚なってしまうので、この辺りで留めます。

もし陰陽五行思想はじめ中国の思想に関心がありましたら、日本の教授の岩波から出てるものを忠実に読むもヨシ、結局何が言われてるの?人生の何に役立つのさ…って部分が知りたい場合はこのマイケル教授の本も面白いと思います。

ただ、学生に対して容赦ない部分は感じとれるので、「ざっくり魅力を教えてやるから、あとはお前ら頑張って学べな!」という突き放され感はあるかもしれません(笑)そしたらぜひ岩波文庫などで原典読んでみて下さいね。

早稲田で3年学んで、全部「優」もらっても、哲学なんてまだまだ分からないことだらけや~!という分野でございます。バイトでテスト受けなかった中国語は優じゃないですが…。さっぱりわからないなりにギリギリついていけたのか、夫のおかげか…。頭が上がりません。(ブログの初期辺りに中学〜大学のバラエティ豊かな成績表を載せてます)

フェリスのゼミの末岡先生は私のどこを見て「早稲田に行ったらどう?」と言って下さったのか、それも未だに謎ですが、ライフワークになりうる分野を掘り返してまた学べるのは嬉しい限りです。

末岡先生は退官後に鍼灸学校で東洋思想を教えてるのですが、最近オススメされた周東寛医師の東洋&西洋医学の本を読みながら、ハーバード医科のアンドルー ワイル博士のホリスティック医療の解釈を深めながら、せっかく学んだ東洋思想をベースに身体や心や健康を探究しながら、読みたくてどっさり溜まってるシュタイナーについても年内に読書日記書けたらいいなと思ってます。その辺りが私の学びたい山脈でございます。心×身体×東洋×哲学×シュタイナー×霊魂…か。そこに聖書を基にした西洋思想だったり、仏教の禅が混ざって「りかカオス」を構築したいがためにブログ作って、コメント欄など一切なしの独演会にしてるので、裸の王様と言われても仕方ないかな…。与えられた範囲で言論の自由を楽しませてください。

知人からブログのアクセス数はどれくらいか聞かれましたが見てないです。どこで見るかも知らないけれど、いつか必要があればわかる日が来るでしょう。ここでの目的は読んでいただくを意識しながらも、書くという自分のデトックス場所。

自ら想定したテーマを眺めながら、読んでは書き考察しながら新たに学び…を続けるのはやめられないですね。

色々なことに努力という言葉を使う方がいますが、私の中では努力ってちょっと重い気がして、知の探究でいいのにな~と思います。「努力」にした途端に「認めて~」って念を感じて少し苦手。力の字が2つも入ってるせいかしら…。全てのことが探求だったり研究になればいいのですが、家事や子育て、その他色々まだまだ「要努力」でございますけどな…。ワッハッハ!

エジソンは1%のひらめきと99%の努力って和訳されてるけど、英語だと1%inspiration(ひらめき),99%perspiration(汗)って、完全なるspirationな言葉遊びをした感じで「努力」以外にうまい訳ば無いもんかな~と思います。息が吹きこまれて生命が宿る、そのスピリット的なものを讃えている言葉のように思えます。エジソンさんのベースにそもそも努力はあるから、それを笑い飛ばすライトな感覚も伝えたかったはず…。なーんて思います。

脱線失礼しました。

ではまた。

日本の学者が書いた正統派の中国思想史も添付。「中国思想史」武内義雄著 岩波

…のつもりが、やはりうまくアップ出来ないのでよろしければご検索下さい。手元にあるのにもどかしい…。

レッツ東洋思想!