しぶさんはすっきりした部屋で生きている
ミニマリストブームの頃にブログを見つけて
ハマってたら、いつの間にか本を出していた。
面白かった。
ミニマリストの人はすごい。
わたしには道遠い人だ。
夫はかなりのミニマリスト的な人だ。
まずは削ぎ落とす思考を持っている。
安定した東京での収入まで削ぎ落としてしまった。
沖縄で住んだ島は、一言で言うとミニマリストな村だった。
お店も10軒くらい。
そのうち商店は2軒で、コンビニより小さい。
歯医者も美容師も月に1回来てくれる。
人口350人くらいだから、少ないの。
日本で2番目に小さな村だった。
夫はその村で居心地が良さそうだった。
わたしは東京からの反動で
しょっちゅうAmazonをポチポチしてた。
何もないことから逃げるかのように。
何でもあるから何もないの反動は大きかった。
少しずつ
本当に少しずつ慣れて、
何に慣れたって
自分でどうにかすることに慣れて、
髪を切ったり染めたりもできるようになった。
何もないからこそ楽しむ工夫を学んだ。
釣りをしたり、写真を撮ったり、歌ったり、
ピアノを弾いたり、絵を描いたり、走ったり。
叫んだり、泣いたり、狂ったり。

そんな島での学びのおかげで、
秋田の今の町は何でもあってありがたいと思う。

夫はきっとまた離島に住みたいだろうな。
いつか叶えてあげたいな。
どこでも住める自分になりたいな。
モノを持つと重くなる。
部屋もフットワークも。
しぶさんの本は、そんな自分の重さを教えてくれる。だから好き。
パッと色々手放した5年前の自分達は悪くなかったと思う。
正社員と、その収入を手放しても、
案外楽しく生きていられるから。

本と古着とアロマと、
紙っぺらと鉛筆と、
走るための靴さえあれば、
私は多分大丈夫。

まだまだモノだらけだけど、
思考は幸いスッキリしてきた。
モノも追いついたらいいな。
でもわたしは沢山集めて
取捨選択するのが好きだから
アプローチが違うだけ。

しぶさんや夫を眺めて、
わーわー最高だと騒ぐくらいでちょうどいい。
ちょうどいいったらちょうどいい。
あまり読書感想文になってないけれど、
そんな感じで大切なものは何かを
教えてくれる本です。
しぶさんどうも
ありがとうございます🙏